石門星という星には、新しい人間の輪の広がりという意味があります。ところが、年運天中殺にこの星が廻ってくると、逆の現象が現れます。この年に新しく出会った人と付き合うことで、災いに巻き込まれてしまうということです。また、兄弟が起こした災いに巻き込まれやすいのも特徴の一つです。弟や妹が起こしたトラブルの後始末をさせられます。さらに、あなた自身の恋愛にも支障をきたします。今まで一度も喧嘩したことのないカップルが突然仲違いするとか、意思の疎通を欠いたりします友達と疎遠になりやすく、取り残された感じがしてさみしくなります。
「なんで私のところに連絡来ないの?」なんてこともあったりして、孤独を感じますが、この時に新しい友達を作っても悪縁になりやすいです。利害のない友達に限って、交友を持つようにした方が無難だと思います。また、この時期は自分のことをブログやSNSで発信し過ぎない方が良いでしょう。長く交際が続いていた友人や仕事の関係者など一時的に途絶えるという現象となります。しかし理由は特にはなく、争った訳でもありません、一定期間だけ疎遠になるのです。それ故にこのような年は大きな孤独感に襲われる心情となり、何かにつけて現実的な「あせり」の行動が目立つようになります。これは精神面の「あせり」というのではなく、精神面は単に孤独であり、ある種の「淋しさ」なのです。しかし年運天中殺は、そこが「落とし穴」となり、後々になって大きな「ひずみ」が出てきます。ところが、その現れ方が諸々の「方向」に分かれ、仕事などに全く関係のない世界で人に騙されたり、裏切られたりするという状態が現れやすいのです。
主星が貫索星だと、年下の兄弟が何かのトラブルを起こし、それに巻き込まれたりします。サラリーマンや公務員の場合、納得できない転勤、配転命令に悩みますが、素直に辞令を受けてください。拒絶すると必ず対人関係のトラブルとなります。主星が石門星だと、目下の兄弟の借金や離婚沙汰などに悩みますが、主星貫索星よりは災いは小さいです。しかし、健康を害したり、仕事上の対人関係に悩まされ続けます。
主星が鳳閣星だと、思いがけないミスで仕事を失敗するとか、予期せぬ災いが生じたりします。健康を損ねたり、強度のノイローゼになる恐れがあります。男女とも性的不能になりがちです。主星が調舒星だと、主星鳳閣星の人と同じですが、ノイローゼの場合、鳳閣星よりひどいでしょう。主星が禄存星だと、予期せぬ多額の出費であるとか金繰りなどの気苦労が絶えないでしょう。愛情面での破綻をきたす恐れがあります。主星が司禄星だと、仕事や対人関係から生じた災いにより家庭が破壊される場合があります。主星が車騎星だと、会社や家庭で喧嘩が絶えません。これは自分自身がイライラが多くなって精神的余裕がなくなることが原因です。主星が牽牛星だと、自分のプライドを守るために家族や職場の人達と衝突します。主星が龍高星だと、トラブルを起こした弟妹達の後始末をさせられます。一生懸命に物心両面で尽くしても見返りはないでしょう。主星が玉堂星だと、龍高星と同様に弟妹達のトラブルの後始末をします。龍高星よりは金銭的な出費や精神的負担は少ないでしょう。
「石門星」の年運天中殺は、人間関係が変わっても、職業を変化させない限り失敗を招くことはありません。
現象のキッカケは、殆ど精神的な変化なのです。特に勝負事などによる失敗が多くなり、人間関係だけでなく、経済的な窮地に立たされるのが多いのです。このような形を持つ年運天中殺は、何事においても横道に外れる危険性があり、趣味と言えども控えることが肝要です。
また商売などの世界では、他人の世話事や厄介ごとなどを引き受けたために天中殺現象が現れやすいのです。