鳳閣星という星には、健康、子供、遊び、怠け、風評などの意味があります。
この星が年運天中殺に廻ってくると、病気をしたことがない人が体調を崩すとか、原因不明の病気で苦しんだりすることがあります。自身が健康なら、子供が病気や怪我をする場合があります。時には、親子共、病に倒れる場合もあります。中には、仕事が突然キャンセルになるとか、生活に苦労するとか、将来への不安から、精神的に不安定になることもあります。
天中殺期間が過ぎれば徐々に元に戻ります。知らず知らずのうちに陰気をばら撒きやすくなり、陰気な人が寄ってきます。また、とり越し苦労が多くなります。嫌なことがあると、過剰反応してしまいます。改善するためには、おしゃべりとか、美味しいものを食べるとか、自律神経を整えると良いです。目下のトラブルが起きやすくなります。目下や子供のことでケチケチしないことが大事です。陰気さが目下にも伝わりやすいので、うまくストレスを発散させましょう。
主星が貫索星だと、予定していた仕事や重要なスケジュールが狂い、空白の時間が出てきて振り回されます。主星が石門星だと、貫索星の人より空白な時間が生じて、その回数も多くなるでしょう。主星が鳳閣星なら、病気がちとなり、大病を患うこともあります。既婚者の場合、病気で寝込んだことが原因で、配偶者や子供の間に溝が出来たりもします。健康を損ねたことで精神的にも不安定になります。主星が調舒星なら、鳳閣星と同じ現象が現れ、情緒不安定がさらに強まるでしょう。主星が禄存星なら、それまで定期的にあった収入が、減ることはなくても遅れがちとなります。愛情面でも意思疎通が欠けることで、恋人との別れ話となる場合があります。主星が司禄星なら、生活費にも事欠き、小遣いは大幅にダウンします。対人関係では受け入れてもらえず、身内にもあなたの意志は通じないでしょう。主星が車騎星なら、病気、怪我の起きる暗示があります。特に交通事故で大怪我の暗示があります。つまらないことで、大勢の前で恥をかく場合があります。主星が牽牛星なら、自尊心は傷つけられることはあっても、交通事故の場合は怪我は軽くて済むでしょう。主星が龍高星なら、後遺症が残るほどの大病か怪我をして、再起不能になる暗示があります。子供がいる場合は、親子間の意見の衝突で、子供が家出する場合もあります。子供の暴力沙汰も起きる場合があります。主星が玉堂星なら、龍高星と同じく、とくに精神的な苦しみを受けるでしょう。病気や怪我の場合は、龍高星の人より軽く済むでしょう。
「鳳閣星」の年運天中殺は、以前(5~6年前)に起こした行為が、人生上において大きな変化が発生する場合があります。5~6年前から起こした行為と言っても、殆どの方が記憶を思い出すことは困難ですが、そこに鳳閣星の大きな特徴があり、既に忘れていたことによる突発的な現象が現れてきます。
もう一つの特徴は、何事にもおいても自信がなくなり、現実的な苦しみはなくとも、理由のない「不安感」を抱くようになります。ある種のノイローゼのようなもので、周囲の人も気付かないなど、何も変化がないように見えるものです。 このような変化を家族の人たちは、いち早く感じ取ります。不信感や、自分自身も信じられなくなるとか、不安定な心が発生してきます。そこで反射的に「誰かに頼りたい」と言った願望が生まれるなど、精神的な放浪状態があります。
しかし、鳳閣星そのものの質が半減した生き方、つまり質素で地味な人生を歩んでいる人には効力が少なく、明るく派手気味な人生を歩んでいる人ほど大きな現象が発生してきます。鳳閣星の年運天中殺は、「特にこれ」と言った過去の行為ではなく、一種の「輝きの代償」を清算するような年運天中殺なのです。