牽牛星という星には、自尊心、名誉名声、責任感、夫運などの意味があります。

この星が、年運天中殺に廻ってくると、職場や取引先などで、ひどい中傷や誤解を受けるばかりか、あらぬ汚名を着せられる場合があります。つまり、あなたの自尊心が著しく傷つけられる年になる可能性があります。

場合によってはプライドを回復しようとして、金銭的出費が増える結果になります。また、仕事面でも、ただ働きとなってしまう場合があります。しかも、内容的に不本意な仕事であるとか、やりたくない仕事を強制的にやらされたりという場合もあります。

結婚している女性は、夫が起こしたごたごたに巻き込まれることがあります。男女を問わず、未婚の場合は結婚話が持ち上がります。この年に結婚すると生涯辛い目に遭い、離婚までいく危険性があります。正義の勘違いで人とぶつかって結果的に自分が損することがあります。そんな時は視野を広くすることを心がけましょう。決めつけた考えで突っ走らないで、一呼吸置いて、視野を広げた上で正義の主張をしましょう。自分の主張をワンテンポ遅らせる勇気が必要です。

この時期は、スピードの出し過ぎによる事故にも気を付けましょう。仕事の抱え込みすぎ、注文の受けすぎ、などなど・・・「今しかない!」と言う思い込みを捨てて、余裕を持って物事を進めるよう意識しましょう。

喧嘩も売られやすい時期です。公的な訴え、つまり裁判も含まれます。言動、人への接し方において、「品性」「公正な意識」を持った上で対処するようにしましょう。そうすることで、喧嘩を売られることもなくなります。乱暴、無礼でお粗末な対応をすると裁判を起こされるなどのトラブルに発展しやすいです。

主星が貫索星だと、仕事面ではタダ働きになり人から誤解されるとか不本意な濡れ衣を着せられたりもします。主星が石門星だと、貫索星と同じ現象ですが、他人にまで迷惑を及ぼします。主星が鳳閣星だと、職場や取引先で名誉が著しく傷つけられ葛藤の日々が続きます。主星が調舒星だと、軽いノイローゼになることがあります。交通事故に巻き込まれたりもします。主星が禄存星だと、仕事のミスなどで名誉を傷つけられ、名誉回復のため多額のお金が必要となります。最悪は、最愛の人を失うとか、長年にわたって築き上げた地位を失います。主星が司禄星だと、名誉を傷つけられた上に、その波紋が家庭にまで及びます。禄存星よりは少ないですが、お金の出費があります。主星が車騎星だと、仕事面の多忙さと人間関係のつまずきからの圧力で身動きが取れません。主星が牽牛星だと、中傷や濡れ衣を着せられ、著しく自尊心を傷つけられます。その中傷を打ち消そうとして余計にトラブルが大きくなります。主星が龍高星だと、不本意な仕事や相談事を頼まれるとか、両親や祖父母などの身内から災いの種が生じます。主星が玉堂星だと、龍高星と同じ現象ですが、その災いが親にも及びます。

人の名誉、手柄のために汗を掻く年にできれば最高の生き方と言える年となるでしょう。

この年は、諸々の現象が「他力的」に現れます。そのために身に覚えのないこと、まったく関係のないところから問題がやってきます。

これを「間接現象」と言います。しかし結果的には、プライドを大きく傷つけられてしまいます。これを防ぐことは難しいのですが、強いて防ぐ方法は、天中殺の年に入る前に、心の次元を高めておくことです。

「自力運」と「他力運」とでは他力運の方が、良好さを得る場合は実に楽なのですが、天中殺現象のように、諸々の不合理が現れるときは、他力運の方が防ぎにくくなります。

運命そのものにプラス、マイナスの両面があるからです。そのため、現れる形よりも「心」の問題が大きく、人知れず心の苦しみを味わうようになります。そこに自分との葛藤の戦いがありますが、この時こそ自己の次元を高めるチャンスなのです。