貫索星は独立心が強く、自我心も強く、頑固な一面があります。大きな困難に直面したときに「守る」という本能が働きます。貫索星は困難に直面すればするほど、強固な意志力を発揮します。それが、独立心の旺盛さに結び付くと事業の創設や独立自営などに発展します。頑固で依怙地であるために、協調性がない人のように見られることがあります。守りを固めることは、性急に事を運ぶと無理が生じるので、長い年月を必要とします。長い年月の必要さは、のんびりした性格を作り上げます。頑固さや自我心に対してのんびりした性格が加わると、相反した性格のように見られますが、貫索星ののんびりさは、自分のペースを変えないという本質が裏側にあるのです。それはまた、自分のペースを変えないということで頑固なのです。

世の中で平和な時代をもたらしたり、平和な時代を守り通そうとすることは、一朝一夕でできるものではありません。どんな困難に遭遇しても、平和を維持しようとする強固な意志が必要となります。それが、独立独歩の進み方をしているように見られたり、頑固者に見られたり、時にはわからず屋に見られたりするのです。平和を確立し、維持するには、充分な時間が必要となります。充分に時間をかけるために悠長なのんびりした人のように見られるのです。

貫索星の別の意味に、迷いや不安があり、その中に悩みが含まれます。その悩みや不安を乗り越えるとき、そこに頑固な性質が出てくるのです。頑固さや自我心は、自分自身を律するためのものであって、貫索星の人が、頑固で意地っ張りであるということは、迷いや不安を打ち消そうとしている姿なのです。

一つのことにじっくり時間をかけて考える反面、それ以外のことに対しては考えている余裕がありません。だから要領も悪くなり、他人からは偏屈に見え、自分勝手に思われがちになります。それが対人関係に現れるときは、一度信用すると生涯の友となりますが、信用できないとわかると、いくら説得しても受け入れません。時代が平和な時は、貫索星は平和を守ることに実に見事な働きをしますが、一たび動乱に見舞われますと、頑固さが仇となり自滅の道を進むことになりかねません。